ごあいさつ

思い遣りの心を大切に。
医療を通じてより笑顔に満ちた地域へ。

理事長　 内藤　秀敏　

平成3年に故郷の可部に帰り、ないとう内科・循環器科を開設しました。外来患者さんが1日に十数人から始まりました。 私の好きな言葉は”思い遣り”です。医者としても大事な言葉だと思っています。医療も介護みも患者さん、利用者さんを思い遣ることから始まると思います。その方のためになんとかしてあげたいとの思いが大事だと思います。思い遣りを持って患者さんと接するようにしたため、次第に患者さんが増えていきました。
ある日、毎日のように腰に電気をあてに来られている患者さんが、嫁との折り合いも悪いし、昼間嫁と二人になるのが嫌なので、どこか昼間時間をつぶすような場所がないでしょうかとの相談を受けました。いろいろ探したところ、デイサービスが有ることを知りました。その当時はまだ可部に一カ所しかなく、定員がいっぱいであり、参加は出来ないとのことでした。それなら自分で作るより仕方ないと思い、勉強して平成9年にデイケアを作ることになりました。また家族で旅行する時にお年寄りを１人残しては旅行にもいけない、１人暮らしのお年寄りが風邪などひいたら食事も作れなくなり、食べれなくなるなどいろいろな困ったことの相談を受け、泊まれる様な施設が必要なことを痛感し、平成12年老人保健施設を立ち上げました。老健も入所されたらすぐ退所することは出来ず、満床になり、簡単に入所できないため、デイサービス、短期入所などが出来る小規模多機能施設を平成21年に開設しています。このように患者さんが求められるものをできるだけ、提供したいとの思いで今まで仕事をしてきています。これからのお年寄りは年金も安く、一緒に住んでくれる家族もいない人が増えると思われます。最近私自身も年寄りになり、私が死を迎える時になって看取ってもらえるところが有るのかどうかが心配になっています。そのため今後の目標は安く入所出来る施設、看取りが出来るような施設を作りたいと思っています。
今後もいろいろなご希望があれば、秀仁会、菜の花グループに申し出てください。よろしくお願い致します。