お知らせ

2017.09.12

長引く咳は“咳ぜんそく”かもしれません!

日中はまだまだ暑いですが夏も終わり朝晩すっかり涼しくなってきました。特に季節の変わり目は昼夜の寒暖差が大きく体調管理が難しいです。風邪を引く方が多い時期ですが、いつまでたっても咳だけが止まらない、なんてことはないでしょうか? 風邪を引いたあと、2〜3週間以上も咳が続く場合は”咳ぜんそく”の可能性があります。 原因は、風邪などの感染症、たばこの煙、気温や湿度の変化、会話、運動、飲酒、ストレス、ハウスダスト、などと言われています。春や秋など特定の季節に症状がひどくなる場合もあり、アレルギーとの関与も指摘され、患者数は年々増加しています。 症状は、乾いた咳が長期間続き、夜間から明け方にひどくなることが多いのが特徴です。通常の“気管支喘息”と違って、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難はなく、呼吸機能検査も正常です。ただし、咳ぜんそくの約3割の人が気管支喘息に移行するとも言われていますので、早めに治療を開始することが大切です。 治療としては、吸入ステロイド薬や気管支拡張薬が効果を示し、気管支喘息へ移行する可能性を軽減できます。なお、患者さんあるいは同居の方に喫煙者がいらっしゃる場合は、禁煙が必要になります。 長引く咳は“咳ぜんそく”かもしれませんので、早めの医療機関受診をお勧めします。